調査手順の実演 — 千葉県成田市・香取市で一団3ha以上の候補
実在の顧客の事例ではありません。公開データに対して実際に操作した手順と結果を、役割を仮定して示しています (2026-08-23 時点の公開データ。数値は更新で変わります)。同じ条件の結果は下の「結果を開く」で再現できます。
想定する役割と範囲
- 役割: 営農型太陽光の用地開発担当。千葉県北東部で、一団3ha以上の候補を社内検討表に載せたい
- 対象: 千葉県成田市・香取市(2市町村、区画 96,208 筆)
- 用途プリセット: 再エネ: 用地一次スクリーニング(判定8条件: 農振・農用地区域・都市計画区域・傾斜・災害想定・接道(参考)・冬季日照(地形)・まとまり(一団の農地)・非耕作の推定(衛星))
- 入口条件: 農用地区域に含まれない(nouyouchi_flag=false)・傾斜が緩中(slope_class 1–2)・土砂災害警戒区域外・一団の面積 3ha 以上
- 所要: 市町村選択〜結果表示〜CSV 出力まで約3分(ブラウザ内で 2 市町村の Parquet を読み込み)
手順
- どこで: 都道府県から対象の市町村にチェックを入れる(県をまたいで追加できる)。
- 何を探す: 用途カード「再エネ: 用地一次スクリーニング」を選び、主要条件を確認。一団の面積下限を 3ha に設定して「候補を検索」。
- 候補: まとまり単位のカードで上から確認。判定帯(一致/要確認/不一致/データなし)と「次に確認」を読み、良さそうな一団は「筆を見る」で筆ごとに選択。
- 案件・CSV: 選択した筆を案件に追加し、状態とメモを付ける。CSV(判定と根拠の値つき)を出力して社内の検討表に貼る。共有URLで同僚に渡す。
結果(入口条件に当てはまった区画)
| 市町村 | 区画数 | 一団の数 |
|---|---|---|
| 香取市 | 1,263 | 202 |
| 成田市 | 318 | 91 |
| 合計 | 1,581 | 291 |
合計面積 299 ha。画面では一致数の多い順 → 不一致の少ない順 → 一団の面積の順に並びます(重み付きスコアは使いません)。
- 一団3ha以上の区画は 2 市で 22,834 筆あるが、その 93%(21,235 筆)は農用地区域(青地)に重なり初期条件で外れる。残る 1,599 筆から傾斜・土砂で 1,581 筆に
- 都市計画は 1,430 筆が都市計画区域外(判定=一致)、144 筆が市街化調整区域(判定=要確認: 開発許可の要否)
- 接道は 1,581 筆すべてが道路に面する区画(幅員区分 5.5m以上 1,333 / 3.5〜5.5m 191 / 3.5m未満 57)
- 冬季日照(地形)は 1,507 筆が良好、74 筆が普通。浸水想定は 492 筆に想定深あり(判定=要確認)、1,089 筆は想定区域外
上位の一団(条件に合う筆の多い順・上位5)
| 集落 | 一団の面積 | 一団の筆数 | 条件に合う筆 | 合う面積 |
|---|---|---|---|---|
| 香取市 山倉 | 9.7 ha | 63 | 58 | 9.1 ha |
| 香取市 大根 | 7.6 ha | 41 | 41 | 7.6 ha |
| 成田市 天神峰・東峰・古込・木の根 | 6.7 ha | 8 | 8 | 6.7 ha |
| 香取市 山倉 | 6.4 ha | 27 | 27 | 6.4 ha |
| 香取市 一ノ分目新田 | 11 ha | 77 | 53 | 6.2 ha |
集落名は農林業センサスの農業集落名。一団は隣接する筆ポリゴンを機械的につないだもので、所有者や貸借可否とは無関係です。
次に確認すること(画面の「次に確認」から)
- 上位の一団について、市の農振図(青地の最新指定)と都市計画図で公式情報を確認する(当サイトの農振は国土数値情報 A12 の参考値)
- 農業委員会に農地区分(甲種・第1〜3種)と一時転用の見込み、地域計画での位置付けを照会する
- 浸水想定ありの区画はハザードマップで想定深を確認し、架台設計か候補除外かを決める
- 利用状況(衛星推定)が「非耕作の可能性 高」の区画は航空写真リンクで施設栽培・マルチの誤判定を除いてから現地へ
関連: 営農型太陽光・再エネ事業者の用地開発担当向けの説明 / 農用地区域外・緩中傾斜・土砂警戒区域外の一団(1ha以上)が多い市町村 / 営農型太陽光発電の用地要件と一次スクリーニング / 農地の青地・白地(農用地区域)の調べ方
出典: 「筆ポリゴンデータ」(農林水産省統計部)、国土数値情報(国土交通省)、基盤地図情報 数値標高モデル(国土地理院)、2025年農林業センサス(農林水産省統計部)を加工して作成。