ジオ農地

農地ナビで地番が地図に出ない・現在地で農地を見られないときの対処 — 推定地番と現在地表示で補う手順

最終更新: 2026-08-23

農林水産省のeMAFF農地ナビは、公的な農地台帳の情報を確認できる唯一の公式サイトです。 ただ、使っていて詰まる場面がいくつかあります。地図を眺めていても「この区画の地番は何か」が分からない、 逆に地番は分かるのに地図上のどこかが分からない、畑に立って足元の区画を今すぐ知りたい、 そもそも開けない・重い——どれも「農地ナビ 地番 表示」「農地ナビ 現在地」「農地ナビ 使えない」と 検索される、よくある困りごとです。

この記事では、こうした場面でジオ農地の推定地番・地番検索・現在地表示を使って手がかりを作り、 最後は農地ナビで公的情報を確認する、という順番の手順をまとめます。 農地ナビの操作方法や掲載項目そのものは同サイトの案内に従ってください。本記事は同サイトのデータを転載・加工していません。

この記事で扱う4つの場面

  1. 地図上の区画の地番を知りたい(位置しか分からない)
  2. 地番は分かるが、地図上の場所が分からない
  3. 現地で足元の区画を見たい(スマホ・現在地・アプリ代わり)
  4. 農地ナビが開けない・重いとき

場面1 — 地図上の区画の地番を知りたい

農地ナビの地番検索は市町村を選んで地番を入力する方式なので、地図上の場所しか分からない区画は 入口で止まります。ここを埋めるのがジオ農地の推定地番です。

  1. 農地を探すで対象の市町村を選び、地図上の区画をクリック(タップ)する。 右(スマホでは下)にスコアカードが開く。
  2. スコアカードの「推定地番」を見る。 「一致度 高」なら候補が1つに絞れている区画、「複数地番」なら複数の登記筆にまたがる区画で、 候補の内訳(区画との重なり率)を展開して確認できます。「登記筆を地図に表示」で登記筆界(候補)の破線を重ねられます。
  3. 推定地番をコピーして農地ナビを開く」を押す。 「市区町村名+大字 地番」がコピーされ、同じ位置で農地ナビが別タブで開きます。
  4. 農地ナビの地番検索にコピーした地番を貼り付けて検索し、台帳の情報を確認する。 位置は周囲の道路・水路の形で照合してください(区画の形は筆ポリゴンで、登記の筆界とは一致しません)。

※ 推定地番が「自動特定できません」のときは、その市区町村の登記所備付地図データが未整備か、 任意座標の図面しか無い地域です。後者でも「地番候補(位置推定)」が出る区画があります(精度は下の表)。 整備状況はデータ整備状況で県ごとに確認できます。

場面2 — 地番は分かるが、地図上の場所が分からない

相続した農地の地番だけ手元にある、登記事項証明書の地番を地図に落としたい、という逆方向の場面です。

※ 地番検索は「推定地番の候補」の逆引きです。登記地図データが未整備の市区町村の地番は見つかりません。 その場合は法務局の地図証明書(公図)で位置を確認してください。

場面3 — 現地で足元の区画を見たい(スマホ・現在地)

畑や道路に立って「いま目の前の区画はどれか、面積はどのくらいか、地番の当たりは付くか」を知りたい場面です。 ジオ農地の地図はスマホのブラウザでそのまま動き、現在地ボタンがあります。

  1. スマホで農地を探すを開き、地図右上の現在地ボタンを押す(位置情報の利用を許可)。
  2. 現在地の周りの区画が表示されるので、足元の区画をタップしてスコアカードを開く。面積・地目・傾斜・接道・推定地番などが出ます。
  3. 現地で推定地番を確認したら、そのまま「推定地番をコピーして農地ナビを開く」で農地ナビに移り、台帳情報を見る。
  4. 何度も使うなら、ブラウザのメニューから「ホーム画面に追加」しておくと、アプリのようにワンタップで開けます。

※ GPSの位置は数m〜数十mずれることがあります。畦や道路の境目では隣の区画を拾うことがあるので、 区画の形と周囲の地形で確認してください。区画(筆ポリゴン)は衛星・航空写真から作られた耕作単位で、 登記の一筆や筆界と一致するとは限りません。農地ナビ側に現在地の機能があるかどうか・その操作は同サイトの案内で確認してください。

場面4 — 農地ナビが開けない・重いとき

公式サイトが一時的に開けない、回線が細くて地図が重い、というときでも、 位置・面積・周辺条件の確認は先に進められます。

ジオ農地は農地ナビの代わりにはなりません。扱っているのは筆ポリゴンなどの公的オープンデータを重ねた参考情報で、 台帳の正確性・権利関係・遊休農地の判定は農地ナビと農業委員会が持つ情報が正です。 役割分担の全体像は農地ナビと併用する「条件から探す」地図検索の使い方にまとめています。

推定地番の精度と注意点

表示 意味 使い方の目安
推定地番(一致度 高) 登記所備付地図データの筆と区画の重なりが大きく、候補が1つに絞れている そのまま農地ナビの地番検索に貼り付けて確認
地番候補(一致度 中/参考) 重なりが部分的、または図面の精度区分が低い 候補の内訳を見て、周囲の形と照らして確認
複数地番 区画が複数の登記筆にまたがる(耕作単位と登記の一筆は別物) 内訳の上位から順に農地ナビで当たる
地番候補(位置推定) 任意座標の図面の位置を区画の形との照合で推定。検証した市で約9割が一致 当たりを付ける用途に限る。分筆・合筆・換地で現在の地番と異なることがある
自動特定できません 登記地図データが未整備、筆界未定地、公図の記載が道・水路のみ等 法務局の地図証明書(公図)で確認

いずれも所有権・筆界・最新の登記内容を証明するものではなく、正式な確認には登記事項証明書・地図証明書(公図)・地積測量図等が必要です。 また、ジオ農地は所有者・耕作者の情報を扱いません。地番から所有者を辿る使い方はできず、 所有者への連絡は農業委員会・農地バンクを介する手順で行ってください。

よくある質問

農地ナビで農地が見れない・出てこないのはなぜですか?

主な原因は3つです。①地図を十分に拡大していない(区画の表示にはある程度のズームが必要)、②その土地が農地台帳に載っていない(登記地目が田・畑でも台帳上は農地でない、または非農地判断済み)、③地番検索で市町村・大字の選択が合っていない。①はジオ農地の地図で場所を確認してから農地ナビを開くと解決しやすく、②③は農業委員会に台帳上の扱いを確認してください。農地ナビ側の障害・メンテナンスの案内は同サイトでご確認ください。

農地ナビで地番から農地を探すには?

eMAFF農地ナビの地番検索は、市町村を選んでから地番を入力する方式です(操作の詳細は同サイトの案内に従ってください)。地番が手元にあればそのまま検索できますが、地図上の場所しか分からない区画は地番が入力できず詰まりがちです。その場合はジオ農地の地図で区画をクリックし、スコアカードの「推定地番」を「推定地番をコピーして農地ナビを開く」ボタンでコピーして、農地ナビの地番検索に貼り付ける手順が使えます。推定地番は登記所備付地図データとの位置照合による候補で、断定ではありません。

地番が分からない農地の地番を調べる方法は?

正式には法務局の地図証明書(公図)・登記事項証明書で確認します。机上で当たりを付けるなら、ジオ農地の地図で区画を選ぶと、法務省の登記所備付地図データと区画を重ね合わせた「推定地番」(一致度 高/中/複数地番/参考)が出ます。未整備の市区町村や任意座標の図面しかない地域では「地番候補(位置推定)」か「自動特定できません」になります。整備状況は県・市区町村で異なります。

スマホの現在地から周りの農地を見られますか?

ジオ農地の地図(/search/)では、地図右上の現在地ボタンで端末のGPS位置に移動し、足元の区画をタップしてスコアカード(面積・地目・傾斜・推定地番など)を開けます。ブラウザの「ホーム画面に追加」でアプリのように使えます。GPSは数m〜数十mずれること、区画(筆ポリゴン)は衛星・航空写真から作った形で登記の筆界と一致しないことに注意してください。農地ナビ側の現在地機能の有無や操作は同サイトの案内で確認してください。

推定地番はどのくらい正確ですか?

推定地番は、公開された登記所備付地図データ(法務省)の筆と農地区画の重なり方から候補を選び、一致度(高/中/複数地番/参考)を付けたものです。区画が複数の登記筆にまたがることは珍しくないため、「複数地番」のときは候補の内訳を見てください。任意座標の図面しかない地域の「地番候補(位置推定)」は、検証した市で約9割が一致しましたが、分筆・合筆・換地で現在の地番と異なることがあります。いずれも所有権・筆界・最新の登記内容を証明するものではありません。

地番が分かれば所有者も分かりますか?

ジオ農地では所有者・耕作者の情報を扱っておらず、地番と所有者を結び付ける使い方はできません(登記所備付地図データの利用規約でも、他の情報と照合して個人を識別する行為は禁止されています)。所有者への連絡は農業委員会・農地バンク(農地中間管理機構)を介する正規の手順で行ってください。

参考: 農林水産省「eMAFF農地ナビ」 (公的な農地台帳の情報は同サイトでご確認ください。本記事は同サイトのデータを転載・加工していません)。 推定地番は「登記所備付地図データ」(法務省)を、区画は筆ポリゴン(農林水産省統計部)を加工して作成した参考情報で、 実際の筆界・権利関係・最新状況を示すものではありません。整備状況と出典はデータ整備状況に記載しています。

本記事は一般的な情報提供であり、法的助言ではありません。個別の手続きは必ず市町村の農業委員会等の窓口でご確認ください。