集落の高齢化・後継ぎ状況の算出方法 ベータ
区画情報の「集落の高齢化・後継ぎ状況」は、その区画が属する農業集落単位の統計から 「今後農地が動きやすい(担い手の交代・貸借・売却などが起きやすい)傾向」を 当サイトが独自に算出した参考情報です。 集落単位の傾向であり、個々の区画や個々の経営の将来を予測・断定するものではありません。 「確率」ではなく3段階の傾向として表示しています。
データソース
- 2025年農林業センサス 農業集落別統計・農業集落境界(農林水産省統計部) — 全国約15万の農業集落ごとの統計と境界。5年ごとの全数調査で、 過去の調査結果も2025年時点の集落境界に組み替えた形で提供されているため、 時点間の比較が境界のずれなしで行えます。 「2025年農林業センサス(農林水産省統計部)」を加工して作成しています。
- 筆ポリゴン(農林水産省) — 区画の代表点がどの農業集落に属するかの判定に使用します。
所有者・経営者個人を特定しうる情報は一切使用していません。 統計上秘匿(x)とされている集落は「算出不可」として表示しません。
算出方法の概要
次の4因子の重み付き合成(100点満点)です。
- 高齢化(30点) — 基幹的農業従事者に占める70歳以上の割合。
- 後継者の未確保(30点) — 後継者を確保していない農業経営体の割合。
- 経営体数の減少(25点) — 前回センサス(2020年)からの農業経営体数の減少率。
- 集落活動(15点) — 寄り合いの開催状況(開催が少ないほど加点)。
統計が秘匿・僅少で一部の因子が得られない集落は、得られた因子だけで再配点します。 高齢化・後継者の両方が得られない集落はスコアを算出しません。 合成スコアを「高め(65点以上)・中程度(40点以上)・低め」の3段階で表示し、 あわせて最も寄与の大きい要因を示します。
検証結果(このスコアは何を当てられるか)
- 過去にさかのぼった検証(バックテスト) — 前回(2020年)センサスの統計で同じ手法のスコアを作り、その後5年間 (2020→2025年)の農業経営体数の減少率と突き合わせました。 全国74,246集落(経営体5以上)で、スコアの低い集落から高い集落へ5等分すると、 その後の経営体減少率は 18.8% → 21.4% → 23.0% → 25.4% → 28.2% と単調に増加しました。 スコアが高い集落ほど、実際に担い手の減少が速い傾向が確認できています。
- 限界 — 上記は集落単位の「傾向」であり、個々の集落・区画レベルの ばらつきは大きいままです(順位相関 0.16)。個別の予測には使えません。
- 現況の遊休状態とは別物 — 当サイトの「利用状況(衛星推定)」 (現在の非耕作の可能性)との相関はほぼゼロであることを確認しています。 本スコアは「現在すでに遊休か」ではなく「今後変化が起きやすいか」を見るための、 独立した軸としてご利用ください。
利用上の注意
- 集落の統計であり、表示中の区画そのものの状態・意向とは関係しません。
- 所有者・経営者の意向を示すものではありません。農地の取得・貸借は必ず農業委員会・農地バンク等にご相談ください。
- 重みと閾値は試作段階の設定で、今後の検証にあわせて調整することがあります。